北海道を出る予定の日が自分の中で決まりつつあった
苫小牧、札幌、小樽を経由して
再び余市に行くことにした
余市でお世話になった高安さんにお礼を言いに行く目的
少しのお礼の品を買い
家に伺ったのだけど
俺が来ると知ったら

ラム肉のしゃぶしゃぶを用意してくれてた
どうなってんだ っていう感じ
お礼を言いにきたのに
またこんな優しさで10倍返しみたいにしてきてくれる
『今日は北海道一周記念だからたくさん食べるんだよ!!』なんて
高安さんは 先月と変わらない笑顔で言ってくれた
まさに 『ただいま』 と 『おかえり』

そこには俺と同じように何年か昔に高安さんに旅でお世話になったという女性も来てた
この女性もすごい人で、世界中を絵を描くために旅してる
入国した国を覚えてないくらい自由に飛び回ったらしく
今は北海道の花を描きに日本に来てるらしい
高安さんも昔ブラジルに住んでたり、旅好きだから
3人で本当に色々な話をした
勉強になることばっか
本当に家みたいで
メシはやばいくらい美味いし
話聞いて、泣きそうになったり
あぁ、あの公園で
野宿しようとしなかったら
この人達には会ってないんだ
会う事なかったんだ
もっと前を考えてしまえば
沖縄のフェリーを一本でも遅い便に乗ってたら
あのキャンプ場のメンツに会わなかったかもしれない
もっと深く考えれば
生まれてきたから
出会えたんだ
一期一会
出会いと生命を
大切にしたい
意味ないことは本当にない気がする
学校辞めたり、SDカードが壊れたり、
そんなことだって
きっと意味があったから
今、俺はこうしてるワケで
まぁ、そんな事を思ってた
その日に高安さんに、そろそろ北海道を離れることを伝えると
また北海道に来たらいつでも余市に寄るんだよ!約束だからな!
なんて言ってくれた
感謝 感動 感激
その夜も
また家に泊めてもらった

翌朝
二人に見送られて
かなり感動の挨拶をした覚えがある
固く握手をした後
余市を出た
とてもいい天気だった
一度通った道を
函館方面に向かって走りだした
函館から再び 青森の大間に行く日が決まり
函館フェリーターミナルで眠る
そんでもって
小樽で髪を切ってた

帽子が一気に似合わなくなったww
函館から船が出た時
船に乗るのってコレがラストじゃん!! って気付く
なんでか知らないけど
海を見ると いつも 綺麗だ
サヨナラ 北海道
また来ます
NEXT 
メーターが333333
青森の大間で日本一周中のチャリダーと出会った
すごいガッツだった
すごいキラキラしてた

彼の初北海道にも
たくさんの 出会いと 感動が
待っていますように
そう、ただ祈るだけ
道は続く
青森から 岩手を経由して
母方の田舎である宮城を目指す
『すこしゆっくりしよう』って計画があった
結構長い道のりだった
本来ならば岩手の盛岡とかも見ておくべきなんだけど
それでも俺は海沿いを走ってしまった
本土は暑くてびっくりした
梅雨だってことを忘れてて
カッパが蒸れる

雨は嫌いだけど
雨は好きでもある
でもやっぱり嫌いだけど
でもやっぱり好きだったり

岩手の広い公園で野宿をした
翌朝
野宿スペースに旅人が増えてた
そっか、オフシーズンじゃなくなったんだな









そんな東北の景色に
やられちゃってさ
夏は夏で
いつのまにか夏の匂いを放つから

夏は夏で
いつの間にか雲広げやがるから

俺が着いて行けなくなるよ
宮城の田舎に着いた時

懐かしくて
固まってしまった

はしゃいでた小学生の頃の自分の幻影が見えた
なんも知らない自分がそこらへんを走ってる映像
小太りな小学生
そういうのが見えて
笑えるんだから ひょっとしたら人生は楽しいのかもしれない
ひょっとしたら
人生って
笑える仕組みになってんのかも


時の流れは恐ろしいほど早い

祖母がマキで風呂を沸かしてた
腰が曲がっていくたび
大切に優しくしていきたいと思う
元気でいてほしい

それを食べるのは楽だけど

育ててくれてる人もいる って事を
食事の度に思い出していきたい
『誰かが作った物』を食べてる
そのありがたさを
旅で知った
米、野菜、肉だって
俺は動物を殺せない
誰かが殺して 食肉にしてる
『ひどい、かわいそう』とか 殺せない人達は言うべきではないのかも
私達が言うべき言葉は
『ありがとう』の たった一言で充分なんだと知る
電気、衣類、公共の乗り物
誰かが動かし 誰かが動いてる
洗濯機は回り
炊飯器は美味しい匂いを放つ
マキで風呂を沸かし温度調節する術を知らない
機械にも頼っている俺は
機械にも感謝しなきゃいけないのかも
何千キロ離れてしまった東京の友人と
コミュニケーションを取らせてくれた携帯電話に
ありがとう
沖縄でかじりまくった黒砂糖
製糖工場と キビ狩り隊の人達に
ありがとう
今、こうしてこのレポートを
俺はパソコンで作ってる
このパソコンにも
ありがとう
つまり優しくなれるかな?ってことかな

おじさんが どうして農業を継いだのか
話を聞いてみた
それも ひとつの人生
スタイルだったわけで
俺ったら
自由で
自由で

ただ 全てを 知りたがるだけの男
なんだって否定せず
認めていきたいのだけど
そうはいかない事ばかりの世界だから
時々 うんざりしてしまうけど
なるべくなら オイラは人を否定せず
人を愛していくほうに決めた
田舎には長くいるつもりだったんだけど
ワールドカップなんて見ながら美味いメシを頂いてる自分が
憎たらしくなってしまってねwww予定よりも早く
田舎を出ました

仙台にはさんざん行ってるから
日本三景 最後の 松島へ


なんか振り返ってしまった

リアルタイムで更新してた日記のほうに
『北海道が終わったからって気は抜かずに楽しむよ〜!!!☆』
みたいに強がって書いたんだけど

ぶっちゃけ

もう

旅の終わりを実はだいぶ意識してた

福島県で野宿をした
寒くて眠れなかった自分はドコへやら
暑くて眠れなかった

茨城にはいるとさ
もう『東京まで〜キロ』って出ちゃってるんだ
本音を言ってしまえば
気が抜けてしまった
抜け殻のようだった(笑)
千葉にはいった
稲毛海岸でテントを張った

昔からここは何度も来た海

一番近く、一番好きだった海
あの沖縄のように

ギターを弾いてみる


ハッキリ言って
どっちも癒される俺にとってどっちも大切な場所で
どっちも大事な思い出
そこからついに東京に帰還

お台場に 来た
東京だ
帰ってきてしまった
さっそくどっからか情報を仕入れた
友達のマナブが仕事中トラックで会いにきてくれた

かなり久しぶりに会った友人に
感激
やっぱ『再会』ってのも相当嬉しいもんだ
缶コーヒーをオゴっていただき軽く話しをした後
彼は仕事に戻っていった
とりあえず
東京とか再会とかがテンションを上げて
バイト先にも寄ってみて、仲間や先輩達とも会う事ができた

つい最近まで
目の前は地平線だったんだ

東京 銀座方面、新橋付近

なつかしい渋滞
こうして
私の
日本一周はとりあえず幕を閉じた