そこからは なんて言うのかな
広い北海道に 不安はなかった
ガソリンスタンドが発見できない恐怖とか
自然の現象の恐さとか
北の街 稚内を目指すため
あきれるくらいの長い距離を走った
道央 留萌から なぜかノンストップで稚内を目指した
確か天気予報によると
天気が悪く、これから雨が続くらしい
どうしても
晴れの日に『走りたい道』があった
天塩から 稚内まで
果てしなく長い一本道がある
いや
果てはある
あるんだけど
『果てしない』ような感覚に陥る
その道の名前は
オロロンライン北海道を旅する者なら
必ず知ってる
ライダーなら認知度は100%なんじゃないかな
俺はガキの時からの憧れの道だった
北に向かえば向かうほどに
信号もなくなり
両サイドに民家すら 見えなくなる
ダイレクトなシーサイドライン
そんな道を何度も走って来たわけだけど

こんな道が広いのは初めてだった
もっと もっと 走ると
海すら消えていく

アクセルを一定の角度でひねる
グリップを握りすぎて手が痛くなる経験はあったが
グリップを握るというより
指2本で押さえるだけで
オートバイはただ 走る
景色はほとんど変わらず
右手にサロベツ原野

左手には

利尻富士が迫ってくる
次第に 標識や ガードレールすら なくなった

『頭のネジが飛ぶ』ってのは
そういうことで
ここを走るために免許取ったような気さえするんだから
オロロンラインは不思議だ
おもむろにバイクを脇に止める

この時
『LOVE&PEACE』 と 『FREE&EASY』
2本の旗をつけて走ってた
誰も来ない道で
今年の年賀状の写真を撮る事にした

天気よく
元気よく
旅は加速していった
稚内に着いたらまず、ノシャップ岬に行った

ノシャップで少し黄昏れた後
稚内の無料キャンプ場で眠った
このキャンプ場は夏場には盗難が多いって話を聞いていたけど
オフシーズンの魔力
また俺ひとりだった
朝になる
優しい漁師さん達に招かれ、一緒に食事をする事に

ホントに北海道の人達の優しさはどうかしてる
四国同様、北海道も旅人を受け入れてくれる姿勢ができている
腹いっぱい魚や米を食べさせてもらった
沖縄並みに
聞き取れない言葉だらけだったけど(笑)
最高に楽しい朝だった

おにぎり3つ、イカ、ビーフジャーキー、魚のフライ、あんぱん
いちばんビビったのは
『お〜い、兄ちゃん!コレも持ってけ』
いきなり出て来た『ほっけ』
日持ちしね〜な〜www稚内からは 離島に行くために フェリーに乗る
稚内からは『利尻島』と『礼文島』に行く事ができる
しかもフェリー代が鬼のように高い
けど、どっちかは行きたい願望があったため
『花』で有名な礼文島に行く事にした

もう慣れたフェリーのバイク積み

船は利尻富士を追い越し

礼文島に到着
いきなりの雨

初日は雨のため、観光には行かず、すぐキャンプ場にテントを張る
いくら5月といえど
この島は稚内よりも寒い
日本最北限の島夜は、【ひょっとしたら死ぬんじゃないか?】
または
【今夜あたりポックリ凍死するんじゃないか?】
そんぐらいのレベルの寒さが襲ってきた
やってはいけないテントの中でのガスコンロ使用
ストーブがわりに火を焚いて
コーヒーを飲む
それでも寒さは消えてくれず
もう体の芯から冷えきってると感じたから、街に1件だけあった銭湯に突っ込む

ひとりきりの銭湯で
ひとりシンクロ
そのポカポカの勢いで、すぐに眠りにつけた

次の日には天気も朝は回復気味
島自体はそれほど大きくなく、バイクでゆっくり最北の岬
【スコトン岬】へ

そんな雰囲気だ

とりあえず一枚

ソレをつければ
もはや何でもアリかww島ではトレッキングが有名らしい

俺もギターや重い荷物を持ったまま【4時間コース】っていう山登りにチャレンジしてみた

あの〜

あれだね〜

景色はマジ最高なんだけど〜
花、咲いてないしww(季節早すぎ!ってオジちゃんに言われた)

それと
キツすぎた
結果、半分くらいでギブアップ
その日から、キャンプ場で600円払うのも、もったいない気がしてきて

タコ公園で ゲリラ野宿に変更
マジ完璧なロケーション
ステージを発見

無許可で2泊ww
朝起きたら、このステージ上でギター熱唱みたいな流れ
再び寒波にやられそうになったら
さみ〜!!とか言いながら

また銭湯へ
漁師さん達といっしょに湯につかり、世間話
あぶないこともしたな
雨やばすぎるから
鍵がかかってない公民館に侵入してしまったりwww

とりあえず礼文は
ほとんどギターと、風呂と、山の思い出だね

島を離れ
再び稚内に戻ったら、すでに夜で
憧れだった『北防波堤ドーム』へ

旅人や野宿者の聖地って聞いていた

もちろん、俺ひとりだった
パスタを茹でてると
地元の人が『あんた季節間違えてるね〜まだ誰もココは泊まってないよ〜』
って言ってきた
そんなことは 何度も言うけどもう聞き慣れてて
それよりも、ここに野宿できる事が最高に嬉しくて
コンセントもないし
うるさいし
水場遠いし
ロシア人恐いし
寒いし
たくさんの不安要素はあるんだけど
全体を通して考えて
この瞬間
ベスト野宿だったんだ

きっと忘れない
一夜明け
ついに日本最北端 宗谷岬に向かうことにした
もう6月になってた
稚内から宗谷まで
お気に入りの歌を歌いながら、バイクを走らせた
時折すれ違うライダー達と
高く高く手をあげ、北海道ならではの『挨拶』をかわす
宗谷に向かう途中
大型トラック3台ほどに、追い抜かれた
その3台全車が、追い越し際にハザードランプでサインをくれた
特に最後のトラックなんて窓から手を出してくれた
『もうすぐ、最北端だぜ?』 そんなメッセージのような気がした
海沿いを走り
ついに到着
南の島、波照間の対極
日本最北端 宗谷岬 今、日本の一番、北にいる
ただ それだけ
ギターを取り出し

記念写真
まだ観光客も少なく
最北端で奥田民生とかミスチルを歌いまくってやった
この感動を伝えたくて、携帯でムービーを撮り
仲のいい友人3人に朝っぱらから添付してメールしてみたり(笑)

この先には、サハリンがあるんだけど
勉強不足の俺が、もう戦争を語る必要はない
で
最北端碑の裏側へ
ここが本当の最北端だぜ〜!!!!!!!って、コレみんなやるらしい(笑)

もちろん極寒だから、久しぶりに贅沢して缶コーヒーを買う
物足りない
さすがにガス使うのはモラルがない
とかブリッコしてる状況じゃない 寒すぎる
よって

最北端で
湯を沸かす宗谷岬にはバス停があって
その中は風がこない
その小さな小屋に、冬場の旅人は野宿するらしい
そこには旅人達がコメントを書けるノートが置いてある

俺も
ここにきたからには、書いておきたいって思って
ペンを取り出す

このページの右端に『目立つように』赤ペンで書いといた
つまり そういうこと
そういうことなんだよね
他にも色々書いたから、良かった現地に行って見てきてください(笑)

最北端のスタンドで給油

給油証明書とお守りを貰った
北海道は 色んな意味でヤバい